第40章 安くて使える道具やグッズ

インターフォン

DIYで、我が家も随分便利になってきた。が、かねてから、ズーッと気になっていることがある。それは、母屋と作業場との通信だ。電話の子機を利用しているが、日によって通話できたりできなかったりする。原因は・・・電波だろう。いまどきの電話機はあたりまえのように2台の子機が付いてくる。これを流用したのが間違いだった。

 この子機、ワイヤレス。手軽なのはいいが、電波到達限界近くでは日によって、通話は勿論呼び出しさえできない日がある、作業場は、母屋から約30m離れており少し遠目とはいえ、この電話機の仕様;100メートルとなっているから問題ないはずだが、壁はトタン張り。これが問題。減衰が大きく、届く電波は極めて弱い。

この問題の抜本的な解決策は、有線化することだろう。しかし、電話機に付属した子機が有線方式になっているものなんて、聞いたこともない。おそらく民生用にはないのだろう。それならと探しているうちに見つかったのが、panaのアンテナ中継器だ。これは弱った電波を増幅して再送するらしい。目的にピッタシだ。価格は10k円・・・買えないこともない・・・・・が、喜ぶのははやい。・・・・・こいつはpanaの一部(古い)機種の専用だ。いくらなんでもわざわざ現行電話機を古い機種に変えてまですることでもないだろう!!(合計30k〜40k円の追加出費になる)しかも必ず成功するという保証さえない。・・・・・却下却下却下却下。

有線式のインターフォンの導入

安価で確実な通信はやはり、有線方式しかない。しかし最近では、この手のインターホンはあってもテレビやビデオカメラ付きばかり。テレビやビデオ録画はいらない・・。

有線で1箇所から2箇所同時呼び出し、音声通話さえできればいいだけだから、ほぼ最も単純なシステムのはずだ、最も簡単なシステムは・・・1箇所から1箇所呼び出し通話だが、これなら2K円(ELPA)くらいから市販されている。これから推定するとごく安価(これの1.5倍からせいぜい2倍(4k円))、あれば、2箇所呼び出しができると思うだろう。が、現実はわずか1箇所増えるだけで驚くほど高価になる。安くても20〜30K円、つまり10倍以上だ。その訳は、前者はChina、後者は国内ブランド機種(PANA、アイホン等)のため、安価な2kの機種でも基本性能は必要十分なのに。

どうすればいいのか

ここまでで思考がピタリと止まって幾年月、やっとある案が浮かび、実行することにした。それは極めて簡単、2k円の機種を2式買う(4k円)ことだ、(2式買っても増設タイプの1式よりはるかに安い。)増設が可能かどうかはブツがないとどうにもならない。ヒョッとすると、配線のやりかただけで(並列OR直列接続とか)で、できる?なら大儲け。駄目なら基盤を見てパターンカットなどで何とか?。

早速購入、実験して確かめたところ・・・残念ながらそれは簡単ではない・・・だった。並列接続では呼び出しはできるが、通話はできない。両方の受話器を外せばできるがそれでは実用にならない。直列はうまく動作しない、で分解して基盤を見てみるがこの回路を理解するのは大変だ

こうなることはもとより想定内。奥の手は考えてある。・・・・・スマートではないが、仕方ない。それは2台(式)別々の配線をして据え付けるだけ。調べると以前ISDNをやったときの配線が残っている(ナント6芯)。これらは光が来たから不要となっている。これを使わない手はない。・・・おかげでタダで配線ができた。・・・使ってみると、これは・・・?!、素晴らしい!。・・・これまでの苦労は何だったのだ、一気に懸案が解決した。(子機が同じところに2台もあるのは目障りだし操作も少しやりにくいのでは?と思っていたが何の問題もない。呼び出し操作は呼び出しボタンを2台同時に押し続けなければならないことはなく、夫々のボタンをチョン、チョン押しでいい。これで呼び出し音は10秒くらい鳴り続け自然に止まる。色は黒。小さいから2台あっても全く気にならない。案ずるより産むが安し。安い有線式の単機能の機種複数組設置し、夫々別配線にするのがベストだ
DIY用にはビデオカメラ付きとかカラーテレビ付きやワイヤレスなど高級機種は不要、基本機能つまり雑音なく確実に遠距離通話や、親機や子機増設できる機種リーズナブルな価格で提供されることなのだ。

脚立

我が家は、庭が広く、庭木も多く、その上先住者が大昔に植えた物も大きく育っているため、毎年何度もそれらの選定作業をしなければならない。そのたびに結構な高さに上らなければならない。高いところでははしごを使うが、それほどでないところは、脚立に乗り作業をする。ところが低いわりにこの脚立、めっぽう怖いのだ。なぜか?それは乗って作業中に突然大きくグラッと揺れ、転げ落ちそうになることが再々あるためだ。
この原因は地面にある。地面は大半は土。凹凸がある。しかし脚立は4脚でいがいに剛性がある。だから。必ず1脚が浮き上がる。浮き上がった脚が重心の移動で突然地面に付く。その瞬間グラとなるのだ。わずか数ミリの凹凸があるくらいとばかにしてはならない。これが脚立の上では数センチもグラッとくる。これはバランスをくずす量だ。だからいつも緊張を強いられる。なにかいい方法はないかと浮いた脚に石ころや木片を置いたりする。がいまいちだ。よほど正確に(mm単位で)寸法をあわさなければかえって逆効果(外れたり)。そこで微調節できる脚立がないか?と探して、やっと見つけたものの、これは大きな段差などに対応させるのが主目的のようで(最小調節6mm)これではぐらつき防止の目的にはどうだろう。しかも通常脚立の倍以上の価格、DIYにはバチがあたる。
結局DIYでアジャスタを付けることにした。4本の脚の1脚にだけネジ式のアジャスターをつければいいだろう。曲がってはこまるから、ネジは12mmを採用。ストロークは50mmくらい。これを超える不陸は木片などであらまし対応しておき、微調整のみアジャスタを使うようにする。予想通りグラつきはまったくなくなり、安心感は格段に高くなった。使い勝手もなかなかいい。安全性もたぶん大丈夫。

チェーンソー研磨機

いくら庭が広いといっても、チェーンソーまである家はザラにあるものではないだろうが、ナントわが家にはそのチェーンソーがある。しかもエンジンチェンソー。デッカイ藤ノ木の根を切るため購入、使い始めたのはいいが、ちょっとだけ地面を切ってしまった。たったこれだけで全く切れなくなったのには正直驚いた。え〜。で刃を研ぐため・・ホームセンターに走り丸ヤスリを買って適当にこすって・・すこし切れるようにはなった。が、とても新品同様の切れ味には程遠いが。辛抱するしかあるまい。それから10年も経ったある日、庭の柿木を切れ(直径30cm)、との仰せ。やってみる。真っ直ぐ切れない、煙もうもう、なんとかかんとかきれたものの、2度とやりたくない。

ところがこんどは松の木(直径40cm)が邪魔、これも切れとの命。これは意外に柔く煙をだしながらも、なんとか切り倒せたが、これで喜ぶのは早い。切った木を 輪切りにして細かくしなければ処理してもらえないのだ。一回輪切りするだけでも大変なのに20〜30cmくらいの長さで輪切りしなければならないのだから大変。

やはりチェンソーが切れなければだめだ、替えチェーンソーを買ってもすぐダメにするのだから、目立てが出来なければ安心して使えない。いいものはないか?ネットを探すも、日本の通販にあるのは”やすり” とかせいぜい ”ダイヤモンド回転やすり”その治具くらいだ、しかも、構造のわりにやたらに高価。ところが海外にはあるのだ、グラインダーつきでチェンソー目立て専用の電動工具が幾種類もあるのだ。しかも¥1万以下。日本のダイヤモンドヤスリより安いくらいだ。買うしかない。で買った。使ってみた。結果:性能よし。使い勝手よし。文句なし。一発で新品同様によく切れるようになる。これなら目立てプロとして通用する。それにしても日本商社、メーカーはなにをしているのだろう。こんな便利なものの取り扱いがないとは。

スチームクリーナー(ドラゴンスチームクリーナー)


水を100度以上で沸騰させ高圧蒸気(2〜3kg/cm3)を作り小さなノズルから吹き出すことで、汚れを吹き飛ばして掃除する道具。安つ。年末大掃除のため購入。使ってみると、実用性が高く、能率が良いのでここに紹介することにした。



ノズルから高速のスチームを吹き出す機構上、得意な分野は凹部の清掃。平らの部分はあまり得意でなく、雑巾がけにも負けるくらいだ。が、凹んだ部位の清掃能力は特筆ものだ、素晴らしい。雑巾では凹んだコーナー(床と壁と壁にできたコーナー)は大の苦手で汚れをすり込むばかりで一向に綺麗にならないが、このスチームクリーナーなら一瞬にして吹き飛ばし掃除が完了する。これは圧搾空気で吹き飛ばすのと同様だが、スチームクリーナーは手軽だし、高温と高圧、で厨房などの油汚れに極めて有効なのだ。よごれは水分によって重くなってるのであまり飛び散らないのもいい。そして雑巾との併用すればさらに能率が上がる。正直この価格(¥4000弱)でこんなに効果的な道具があるとは思わなかった。これは絶対買い。(故障がなければいいが)決して後悔することはないと断言しておこう。

インパクトレンチ

毎年のタイヤ入れ替え(冬用タイヤ)のためインパクトレンチを購入した、安い(¥3000)当然MADE IN CHINAだが大自工業から堂々と自社ブランドで発売されている。使い勝手、能率はすばらしい。いい買い物をしたと喜んでいたら、購入後わずか2年目に故障というか破損して使えなくなってしまった。2年といっても我が家の5台のタイヤ入れ替えだけだからタイヤ5x4x2x2=80本の入れ替えだけだ。これくらいで壊れるのは。欠陥商品だろう。だがこの値段からすれば仕方ないのだろうか。

もちろん保証期間はとっくにすぎているし、元々の値段からして修理する価値はあるのか疑問でもある。しかしこのまま捨てるのも抵抗がある。ともかくバラしてみる、とメインシャフトの軸受らしきものが粉々になっている。この軸受はオイルレスメタルのようだが、中国はこの程度の合金を作る技術がないのだろうか。だが、本来の消耗品であるギヤやハンマは結構本格的な作りとなっていて殆ど傷んでいないので修理してみる気になった。この部品を自作(DIY旋盤で)するのだ。例によって軸と接する部分は真鍮を圧入しメタル代用。

修理後はしごく普通に働いてくれている。DIYはヤル気があるかどうかだけだ。(反省)





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